パニック障害には、発作が付き物といっても過言ではないでしょう。
さまざまな対処法をご紹介します。
自分がパニック障害なのかわからない人は、症状チェックからしてみましょう。
・それはパニック障害の発作?症状チェック
5つの中で、当てはまる症状をチェックしてみましょう。
- 体の重い疲労感…充分な休息もとれず、常に気を張った状態で疲労が溜まっていた。
- 人間関係のストレス…職場や家庭内の人間関係にストレスを感じて悩んでいた。
- タバコをやめられないし、コーヒーやお酒をよく飲む…タバコもよく吸っていたし、お酒やコーヒーを飲むのが大好きだった。
- 精神的に追い詰められている感覚…仕事が忙し過ぎて大変、育児で弱音もはけないなど。追い詰められる精神状態が続いていた。
- 細かいこだわりをもっている…完璧を追い求めてしまい、細かいところにまで気を使い過ぎてしまっていた。
いかがでしょうか?
チェックが多い人ほど、パニック障害の発作である疑いが大きいです。
・方法その1 姿勢は前かがみ
パニック障害の発作が起きてしまったら、前かがみの姿勢になりましょう。
まずは、座れる場所を探してください。座れそうな場所を見つけたらひざの間に頭がくるよう深めに前かがみの姿勢をとります。
肺で無理に息をしようとすると、余計苦しなり過呼吸になってしまいます。
前かがみの姿勢をとれば、自然に腹式呼吸をすることができるようになるのです。
自律神経も落ち着かせられますし、周りの目を気にせず呼吸に集中できます。
周りの反応を見てしまわないよう地面を見つめて、発作はすぐ治まると言い聞かせましょう。
暗示も一緒にすることで、より治まりやすくなりますよ。
しっかり治まるまで前かがみの姿勢を続け、立ち上がるときもゆっくり立ち上がりましょう。
前かがみになり腹式呼吸だけに集中するのがポイントです。
・方法その2 アロマをかいで落ち着く
香りは神経に大きく関係しています。
この方法は、植物の香りなどの精油で病気の治療やストレス解消を目的とするアロマテラピーと言われています。
近年では、検定を受ける人もいるくらい主流になっていますね。
ハンカチに自分が落ち着く好きな香りの精油を1~2滴垂らしましょう。その香りをゆっくり深く吸い込みましょう。
そうすると、鼻の粘膜から香りの信号が脳に伝わり不安をやわらげてくれます。
小さめの精油を持ち歩くと対処しやすくなるのでおすすめです。
パニック障害には、ローズやネロリなどの香りがいいでしょう。
特にネロリは眠れないときに嗅いでみましょう。
リラックスできて寝やすくなりますよ。
他にもさまざまな効果を持つ香りがあるので、自分が一番落ち着く香りを見つめましょう。
・方法その3 ツボを押してリラックス
手のツボを押してリラックスさせましょう。
イライラや緊張などに効果的なのが神門(しんもん)というツボです。
手首にある小指の骨を探してください。
骨と腱のある間が神門で、そこを押すと気分を落ち着けることができます。
親指で、軽く痛いけど気持ちいい力で30回くらい押しましょう。
順番的には、左手首から右手首がいいですね。
もう一つのツボは合谷(ごうこく)といい、そこを押すと自律神経の乱れを正常に戻してくれます。
手の甲にあり、親指と人差し指の骨の分かれ目を見つけましょう。
人差し指よりのほうをもみ込むように押しましょう。
30回くらい強めに押してもみ込んでというのを繰り返します。
ツボを押しながら大丈夫と心の中で唱えましょう。
・方法その4 熱くなるので冷たい水を飲む
パニック障害の発作は、温度上昇とも関係しています。
気温が上がる月は特に注意が必要なのです。
熱くなりドキドキしてきたと思ったときは、冷たい水を飲みましょう。
冷たい水がスーッと喉を通り、リフレッシュさせてくれます。
人混みで発症しやすいのも温度上昇が原因です。
発作が落ち着いてきたら冷たい水を飲めば治まりやすくなります。
保冷剤を持ち歩くのもいいですよ。
首や手首など血管が集まっている箇所に当てて体温を下げましょう。
冷たい水を持っていないときは、日陰や体温を下げられる場所に避難すると少し楽になります。
しかし、常に発作が怖いという思いからずっと体温を下げ続けると体によくありません。
体を冷やしすぎないようにしましょう。
[adinserter block=”3″]
パニック障害の発作は苦しくてつらいものです。
どの方法が一番効くのかは個人差があります。
発症してしまったら自分に合った対処法で落ちつかせましょう。