パニック障害の辛い症状で悩んでいる方はたくさんいますよね。
実は、季節によって症状の強さが変わるのです。辛い季節は周囲の支えがさらに重要。
その季節を知って、備えておきましょう。
・パニック障害と季節の関係性
季節や温度など体温によって症状の強さが変わることは知っていましたか?温度や湿度が高い時期は強さが増すのです。なぜかというと、気温・湿度が高くなってくると体がついていかず自律神経も乱れてきます。自律神経が乱れてくると、パニック発作を起こしやすくなるからです。
体は外の気候に反応しやすく、パニック障害がない方でも暑くなってくると辛いですよね。体温調節がしにくく熱中症などになってしまう場合もあります。パニック障害で悩んでいる方はさらに体温調節がしづらくなるので、季節の変わり目は気を付けたいとき。
また、環境が変わる4月なども注意が必要です。今までの環境とは別の新しい場所へいくというのは心にとても負荷がかかります。状況・環境が変わるというのは、症状が強くなるきっかけになりやすいのです。
時期によって症状が変わりますので周囲が注意してみてあげましょう。
・発症しやすい季節は春と夏が多い
気温と湿度の関係を考えると、症状が出やすいのは春と夏。今まで寒くて乾燥していた季節から、温かく湿度も高くなる季節に入っていきますが、気温と共に気圧も変化します。パニック障害で悩んでいる方がその変化についていくのは大変なことです。
春は温かい日と寒い日が短い期間に両方あります。1日単位で気温が変わるので体調を崩しやすいですよね。そのため体調を崩しやすいときに発症しやすくなることが多いのです。
また、夏になる6月・7月も症状が出やすいという統計結果があります。気温が高くなりそのうえ湿度が上がってきます。さらに自律神経の調整がしづらくなるのです。
パニック障害をかかえている方の中には、春と夏は怖いと思う方もいます。
この季節になると、強く症状が出たり急に発症してしまうこともあるので周囲がきちんと変化に気づいてあげることが大切です。
・季節の変わり目も要注意
季節の変わり目は誰しも体調を崩しやすくなりますよね。パニック障害も要注意時期です。
冬から春、春から夏など気温の変化が強いときに起きやすいのですが、この時期は気圧の変化もあります。気圧の変化は耳の中にある三半規管など体のバランス感覚をつかさどる部分が反応します。自律神経はこのバランス感覚をつかさどる部分からの伝達によってもバランスを崩してしまうのです。パニック障害になっていない方も、季節の変わり目に発症してしまったということもあります。
この時期に風邪をひいていたりきちんと睡眠がとれてないなど体に負担がかかっている状態だと発症しやすくなってしまうのです。
すでに発症している場合は、季節の変わり目もさらに周囲が注意して見守りましょう。
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・パニック障害だけではない
パニック障害ではなく、「季節うつ」というものがあります。
季節うつとはどういったことなのでしょう。これはうつ病の一種です。季節によって気分が落ち込んでしまう症状が出るのです。主に冬が多く、人と会いたくない気持ちが膨らんできます。
冬は太陽が出ている時間が短く、日の光を十分浴びることができないため自律神経が乱れてしまったり、日の出も遅いので朝起きにくくなってしまうのです。
甘いものを多く食べたくなる衝動にかられることも季節うつに含まれます。
季節によって体に起こる影響は大きく、パニック障害だけでなくうつ病も見え隠れしている場合もあるので、周囲がよく観察してみてあげましょう。
自分では気づきにくいものなので、いつもと様子が違うようであれば声をかけてみましょう。
・注意が必要な季節には、いつも通りを周囲は心掛ける
いくら周囲が気にかけるようにしても、それを本人に伝えることは避けましょう。
症状に関して敏感になっています。暑い時期や季節の変わり目に症状が強くなることもわかっているはずです。ただ、周囲からこの時期に症状が起きやすい季節だと意識させないことも大切です。
周囲の助けは大切です。しかし、今以上に気にさせてしまうことは避けたいところ。
季節によって変化することを理解し、注意しておくだけで問題ありません。
どうして前よりひどくなったのだろうと感じる場合もあるかもしれませんが、季節によって起こることなのでその部分に焦点を置くのではなく、時期的にそういう時期だからと理解しておきましょう。
時期によって症状が強くなることは悪くなっていることではありません。季節の変わり目や気温の変化で起きやすくなることがわかっています。周囲の支えがあるからこそ、救われています。
大変なこともありますが、症状の強さが変わる時期をきちんと理解して支えていきましょう。